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エフブログ

日付2018-06-25
カテゴリー役員ブログ

とある金融SEが出来るまで

IT業界と一括りにされていますが、
実際にシステムは何かの業務を担うためにあります。

ただ昔の私は、それよりも技術などのIT面ばかりに目を向けていました。
その転換が一番大きかったのはカナダのトロントへの赴任だと思います。

今はわかりませんが、当時のトロントのIT企業には
金融専門の会社が多くありました。
ニューヨークのウォール街向けのIT企業です。

そこで知ったのは、今まで漠然と仕様書から見ていたシステムが、
何故システムが欲しいのかの観点、
そして金融ITと言う分野でした。

システムトレーダーに憧れを持ち、
自身のキャリアを見つめ直しましたが、
いきなりシステムトレーダーになる事は出来ません。

そこで金融機関の合併やバック事務などに使う帳票など、
多数のエンジニアが関わる業務のシステム構築から入り、
リスク管理業務を経て、8年掛けて憧れていた
トレーディング部門のシステムに関わる事が出来るようになりました。

本来やりたかった事に辿り着くまでに時間が掛かった気がしますが、
トレーダーの売買はシステムを通じて
リスク管理部門や決済部門などに流れますし、
金融システムは、それらのデータを正しく時間までに連携する役割が主目的です。

振り返ってみると、
目的地までの道のりで得た事が、
今の仕事を支えている面が大きいですが、
あの頃金融ITに出会ってなかったら今の自分は無かったと感じています。

以上